【お知らせ】大山卓爾監修『ずかん 根っこ』(技術評論社)の紹介

大山卓爾監修『ずかん 根っこ』(技術評論社)の制作に協力いたしましたので、紹介します。
野島智司(マイマイ計画) 2023.09.28
誰でも

こんにちは。野島智司です。朝晩涼しくなってきましたね。

さて、先日、執筆協力した書籍 大山卓爾監修『ずかん 根っこ』(技術評論社)の見本誌が届きました。

『ずかん 根っこ』(技術評論社)

『ずかん 根っこ』(技術評論社)

技術評論社の「ずかん」シリーズで制作に関わることができたのは海外を侵略する日本&世界の生き物以来2つ目です。

この「ずかん」シリーズ、着眼点がおもしろくて、おとなでも楽しめるテーマのものが多いんです。私は『貝のからだ』を特に愛用しています。
なので、依頼をいただいてうれしかったです。

さて、本書のテーマ『根っこ』

ふだん植物の花や葉っぱをじっくり観察することはありますが、根っこをじっくり観察する機会は多くないと思います。私自身、そうです。なんだか地味な印象がありますが、そうは言っても、根っこは植物にとってはきわめて大事な部分!
「根本」「心根」なんて言葉もありますが、言葉の上でも「根」は重要な部分だということがわかります。

実際、植物の根っこは、水や養分を吸収したり、植物体を支えたり、養分を蓄えたり、大事な役割を果たしています。菌類など微生物との共生関係も根っこを通じて行っていて、最近では、根っこを通じて植物同士が相互にコミュニケーションしているという研究もありますね。まさに、根っこなくして現在のような植物の繁栄はなかったでしょう。

根っこは植物にとって根本的!

根っこは植物にとって根本的!

とはいえ、本書は資料も少なく、制作に時間を要しました。

1章「根っこってなんだ?」で、根っこの進化やはたらき、生長のしくみや観察の仕方を解説しています。2章は「地中の根っこ」として、イチョウ、スギなどの樹木からホウレンソウなどの野菜、オオバコ、モウセンゴケまでさまざまな植物種の根っこの形態や特徴について解説しています。3章は「地上の根っこ」として、板根や呼吸根など、地上に現れた根っこの形態を紹介しています。たとえばガジュマルの根っこも、枝や幹から垂れ下がる気根が印象的ですよね。さらに、巻末には「全国の根っこスポット」として、日本各地の代表的な根っこスポットを紹介しています。

また、随所に散りばめられたコラム記事を読むのも楽しいです。

子ども向けの図鑑として作られていますが、大人でも十分楽しめます。

サツマイモの根は2種類あります。詳しくは「ずかん 根っこ」にてご紹介。

サツマイモの根は2種類あります。詳しくは「ずかん 根っこ」にてご紹介。

そんな「ずかん 根っこ」は、9月25日から全国の書店やネット書店にて発売中です。

植物が好きな方はもちろん、畑のこと、園芸のこと、森のこと、環境のことなど、土の中の様子が気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

さて、自著もがんばらなくては……。

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