【お知らせ】発達心理学 脱線ゼミへのお誘い

住み開きのアトリエ「小さな脱線研究所」から、「発達心理学 脱線ゼミ」へのお誘いです。
野島智司(マイマイ計画) 2024.01.31
誰でも

こんにちは。ネイチャーライターの野島智司です。

先週からサポートメンバー限定で短文の日記を書いています。限定配信ということで、ありのままに書いております。無料購読の方に配信はありませんが、冒頭の写真だけこちらのページから見ることもできます。

<b>発達心理学 脱線ゼミのお知らせ</b>

発達心理学 脱線ゼミのお知らせ

さて、今回は住み開きのアトリエ「小さな脱線研究所」から発達心理学 脱線ゼミへのお誘いです。いろんなことを試行錯誤で実施している小さな脱線研究所ですが、このゼミだけは当初からほぼ毎月開催し続けています。

これは、脱線しながら発達心理学について学びを深める読書会形式のゼミです。当初は基礎文献を中心に丸一日開催していたのですが、参加メンバーの生活もいろいろ変わってきて、現在は午前中のみの開催になっています。私にとっても思い入れが深いゼミで、今後自分の書きたい本のテーマが、このゼミから生まれてきていたりします。

子育て中の方、子どもとかかわる活動をされている方はもちろん、子ども時代の自分をふりかえりたい方、単純に人や心理、社会、科学、教育、哲学に関心のある方、いろんな人の考えを聞いてみたいという方、脱線ありの「発達心理学・脱線ゼミ」に参加してみませんか?

オンラインでも対面でも参加できます。個人のプライバシーに触れる話をすることもあるので、オンライン参加の方は原則としてカメラ・マイクをオンにしてご参加いただいています。その分、顔の見える関係での少人数のアットホームなゆるーいゼミです。もちろん、話したくないことを話す必要はありません。

特に「○○の資格が得られる!」とかのわかりやすいメリットは一切ありませんが、ただ単に、1人で読むだけでは得られない気づき、学びがあります。発達心理学に触れたことのある方もない方も歓迎です。

この機会にメンバーが増えるといいなぁと思っています。
参加費は550円(税込み)です。対面参加の場合はその場で、オンラインの場合はゼミ参加後に支払い方法をお知らせします。

次回は2月18日(日)10~12時です。
興味をお持ちの方は、お気軽にこちらからお申し込みください。  

次回から読むのが、この本です。

アリソン・ゴプニック著/渡会圭子訳『思いどおりになんて育たない ―反ペアレンティングの科学』(森北出版)

アリソン・ゴプニック著/渡会圭子訳『思いどおりになんて育たない ―反ペアレンティングの科学』(森北出版)

アリソン・ゴプニック著/渡会圭子訳『思いどおりになんて育たない ―反ペアレンティングの科学』(森北出版)

アリソン・ゴプニックは、カリフォルニア大学バークレー校の発達心理学者。子どもの学習と発達に関する研究で有名で、青木玲訳『哲学する赤ちゃん』(亜紀書房)の著者としても知られています。

ペアレンティングというのは「親としてなすべきこと」のようなもの。子育てのハウツーやマニュアル的な情報は巷に溢れていますが、科学的根拠に乏しいまま「こうあるべき」と主張するようなものもしばしば混じっています。

本書は、そのような「べき論」に対して、科学的に反論していく内容です。

原題は"The Gardener and the Carpenter"で、つまり「庭師と木工職人」。木工職人が設計図通りに材を静的に整えていくのに対して、庭師の相手は生きた植物。環境、状況、天候など、さまざまな要素に影響され、思いどおりにならない植物を相手にしています。

本書の「イントロダクション」では、その辺りの背景が書かれています。

構成は次の通り。出版社サイトでは、試し読みもできます。

▼目次
イントロダクション
第1章 ペアレンティングに異議あり
第2章 子ども時代の進化
第3章 愛の進化
第4章 見て学ぶ
第5章 耳から学ぶ
第6章 遊びの役割
第7章 成長する
第8章 未来と過去:子どもとテクノロジー
第9章 子どもの価値

そもそも思いどおりになることのほうが少ない気がするなぁ。

そもそも思いどおりになることのほうが少ない気がするなぁ。

本書に決まる前、文献の候補としてメンバーが挙げたものはさまざまでした。教育学系の本、いわゆる「毒親」系、ACE(小児期逆境体験)、プレイセラピーに関するものなどがありました。

本書のテーマは比較的幅広いですが、それぞれ自分の関心に引きつけながら、脱線して読むことになるでしょう。

***

ちなみに、これまでの脱線ゼミで読んできた文献は次の通り。

○佐伯胖『幼児教育へのいざない 増補改訂版』(東京大学出版会) 
○エリクソン『アイデンティティとライフサイクル』第二論文「健康なパーソナリティの成長と危機」
○ボウルビィ『母子関係入門』(星和書店)
○『Nobody's perfect / Parents』(カナダ政府保健省制作の内容を市民グループ「カナダの子育てテキストを読む会・話す会」が翻訳しコメントを付加したもの)

ちなみに、同日の午後には、オープンラボのショートバージョンも開催予定。
ニホンアカガエルの卵塊を観察しますー!

***

開催・参加予定のイベント

  • 2月18日(日)13:30~16:30 オープンラボ(ショートver.)@小さな脱線研究所

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