【エッセイ】新しい学びの場の構想③ 場所選び

来年度の活動を予定している場所について。
野島智司 2026.08.05
誰でも

さて、3回目の今回は、場所について書いておく。

やりたいことの具体的なイメージはあっても、肝心なのは、どこでそんなフリースクールを実現できるのかということ。

理想的な3条件

はじめに私の理想の場所を書いておくと、

 ①子どもが自分の足で通えること

 ②自然が豊かであること

 ③私がわくわくできること

という3つの条件がある。

ただし、この3つはあくまで理想条件。
実際には①と②が両立できることはほとんどないし、あってもそんな場所を確保することはなかなか難しい。

とはいえ、①は交通を工夫することで、あるいは②も少しずつ育てていくことで、ちょっとずつ近づけていけるかもしれない。

そう考えると、③私がわくわくできること、という条件がもっとも大切になる。

わくわくできた場所

さて、実際に「私がわくわくした場所」がすでにある。
それは、現在「山の上のフリースクールSaita」さんが活動している、糸島市二丈のある地域である。

そこはとても自然豊かな良い環境で、そこから歩いていくと、すぐそばにとっても良い感じの湿地があるのだ。
一度、Saitaさんにゲスト講師として入ったときに、その湿地を見つけて、生きものを調べてみたくなってしまった。

そのときは、ニホンアカガエルのオタマジャクシがいて、アカハライモリがいた。
止水だけでなく、そばに小さな流れもあった。

見ているだけでも癒されるし、生きものの気配が細部にまで感じられた。
そのまま足を止めて、一日中観察していたいくらいだった。

じっくり腰を据えて調べたら、ほかにはどんな生きものがいるんだろう?
水生昆虫も探したい。
植物も調べてみたい。
季節が変わると、どんな生きものがいるだろう。
センサーカメラを仕掛けたら、何が写るだろう。

さらに山道を行くと、いい香りのする植物を見つけた。
レモンエゴマと言うらしい。
私の知らない植物もたくさんありそうだ。

そんなこんなで、私がわくわくしてしまったのである。

すこしずつ整える

さて、最初の理想条件に戻ると、この場所は②と③は満たされている。
ただ、あいにく子どもが自分の足だけで通うことは、少々難しい立地である。
当面の課題は、この①だけである。
今の段階では、駅からの送迎手段を確保できるように、すこしずつ準備を整えていくしかない。ただ、現在すでにフリースクールの活動が行われているというのは、大きな強みである。

ひとまず、私がわくわくしながら、ここで調べてみたい。
その場を子どもたちと共有できたら、すごく良い場になるのではないかと感じる。

それは、「こうもりあそびば」のときの「あそびらき」の経験からも、そう思う。

「エコトーン」構想へ

ただ、この場所は、開いていたら勝手に人が集まってくれるような環境ではない。
それに、会費も集めないと、私が生活できなくなってしまう。

だからこそ、この場所で持続可能な活動ができる仕組みが必要である。
ということで、この「エコトーン」構想が始まった。

もちろんフリースクール活動としてやりたいことは、そうした自然調査、自然体験だけではない。
その辺りのことは、また次回に改めて書くとする。

●第1回エコトーン探検隊を開催します●

いろいろな「あいだ」(エコトーン)にくらす生きものにふれ、
生きものたちの暮らしを見つめながら、学ぶということについても考える自然観察会です。

やさしく
ゆっくり
すこしずつ

そんな姿勢を大切にしながら、自然と出会います。

エコトーン探検隊は、山の上のフリースクールSaitaさんのご協力のもと、
来年度からオープン予定の小さな脱線研究所のフリースクール「エコトーン(仮)」の学びの場を、ちょこっと開いてみる企画です。

お申し込みはこちらからどうぞ。https://forms.cloud.microsoft/r/eReHFpxgxg

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