【エッセイ】へなちょこなギター

最近、ギターをよくさわってしまうことについて。
野島智司 2026.06.27
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歩き始めた言葉の上 君は頼りないギタア

歩き始めて気づくのは つまずく石の硬さだけ

古川本舗「KYOTO」より

ギターを弾くのが好きである。

へなちょこな演奏だけれど、爪弾いているとなんだか気持ちが落ち着いて、ほっとする。

かつて「こうもりあそびば」に置いていたギタレレ

かつて「こうもりあそびば」に置いていたギタレレ

6月11日は、国連が定める「国際遊びの日」だった。
その日に、日本「遊ぶ」協議会という団体も設立されたという。

私自身、長年、さまざまな場で子どもの「遊ぶ」に関わる活動をしてきた。

今もときに「プレイワーカー」として動くこともあるが、決して、子どもを遊ばせたり、遊んであげることが得意なわけではない。特別なことをするわけでもない。
ただ、その時その場にあるもので、思いついたままにやってみることが好きなだけである。

そしてそれがむしろ、子どもの日常を豊かにするのではないか、と感じてもいる。

『みんなの居場所』に生えていたヤブガラシで編んだグリーンのカゴ

『みんなの居場所』に生えていたヤブガラシで編んだグリーンのカゴ

今年度は隔週木曜日に、糸島市の『みんなの居場所』というところに通わせてもらっている。いつでも、だれでも、子どもがふらっと来られる場所。

『みんなの居場所』がある校区は、私が過去に「こうもりあそびば」を開いていた校区でもあり、なんとなく縁を感じている。活動を終えると、いつも懐かしい道を通って帰る。
「こうもりあそびば」は、今も私の根っこにあるような活動であり、大切な思い出が詰まっている。

つい、私の原点について思い巡らせてしまう。

『みんなの居場所』で私がやっているのは、「ゆるっと自然探検隊」というタイトルの企画。

あえて特別な道具はほとんど用意せず、その時その場にあるもので、思いついたことをやってみている。冷蔵庫に残っているもので献立を決めるようなところがあり、このやり方は自分にとっても小さな刺激になる。新しい発見が、毎回ある。

これも『みんなの居場所』で作ったもの

これも『みんなの居場所』で作ったもの

ここ数年の私は、かつてと比べると、いろいろな場に通うようになった。フリースクール、オルタナティブスクール、大学、高校、そして「居場所」。7月には科学館でもイベントがある。

疲れてしまうときもあるし、頭の中がぐるぐるしているときもあるし、落ち込んでいるときだってある。書籍の原稿に追われている日もしばしば。

そんなときは、生きものをじーっと眺めることもあるし、ギターを弾いてみることもある。

「こうもりあそびば」には、いつもギタレレを置いていた。
ギタレレは、ウクレレみたいな小さなギターで、へなちょこな音しか出ないところがまた良い。唄うことも嫌いではないが、ただポロポロと弾くのがよい。

何かの曲にもならないような、好きなコードを適当に鳴らすだけ。

コウモリ型のピックガードを作って貼った、こうもりあそびばのギタレレ

コウモリ型のピックガードを作って貼った、こうもりあそびばのギタレレ

今年は、ピンチとチャンスが同時にやってくる年だな、と感じている。

今まで続けてきたことが形になったり、大きなピンチにぶつかったり、うれしい依頼が来たり、思うようにいかなかったり、思いもよらないことが実現しようとしていたりしている。

良いことでも、悪いことでも、心身は動く。
休息は必要である。


私は、弱い立場に心を寄せやすく、別離に対してナイーヴである。
それはきっと私の特性であり、ACEとも関係している。

そんなこんなで、今日もへなちょこギターを弾いている。

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