【エッセイ】新しい学びの場の構想② 「小さな脱線」と「エコトーン」

来年度から立ち上げよう思っている場所「エコトーン」について、備忘録を兼ねて書いておく2回目。
野島智司 2026.07.30
誰でも

新しい学びの場の構想についての2回目。
フリースクールの運営主体として、既存の「小さな脱線研究所」を法人化しようと思っているので、それについて書いておく。

そもそも小さな脱線研究所って?

そもそもの「小さな脱線研究所」の発足は、およそ10年前に遡る。
当初は、家族ぐるみの住み開きの活動の名称として、「小さな脱線研究所」を始めたのだった。

さらには、「詩の居場所」というイベントをやりたくて、家族の活動ではなくて、任意団体という形に変えた。

そのとき始めたもののうち、現在まで続いていないものもあるけれど、「発達心理学・脱線ゼミ」やオープンラボ、リトルプレス『小さな脱線』の発行など、細々と続いている活動もある。

活動の目的

小さな脱線研究所の活動目的は、小さな脱線を通して、人と世界の新しい出会いをひらくことにある。そして、世界との新しい出会いは、人が自分らしく世界を生きる主体となることにつながる。

私は「小さな脱線」とは、人が境界を越えていく学びそのものだと思っている。
つまり、小さな脱線研究所の活動は、人と世界のあいだにある「エコトーン」を豊かにする社会教育活動とも言えるかもしれない。

活動内容

小さな脱線研究所の基本的な活動は「小さな脱線」をテーマにした、子ども系、生き物系、文学・アート系の重なり合う分野での、調査や研究、実践の活動である。

・小さなゼミ(勉強会、学習会)の継続開催
⇨現在も、小規模ながら読書会「発達心理学・脱線ゼミ」は定期的に継続している。
⇨オープンラボは休止状態だけれど、いずれは復活したいとも思っている。

リトルプレス『小さな脱線』の定期的な発行
⇨これも継続している。『小さな脱線』自体もリニューアルして、より充実したものになってきている。

・イベントの開催『詩の居場所』『「ゆめパのじかん」糸島上映会』
⇨いずれやりたいと思っているイベントの構想は、まだ頭の片隅にいくつもあるので、いつか実現したい。

・糸島の生きもの調査を実施(特に、カタツムリ調査とコウモリ調査)
⇨研究所としてはできてないけれど、産の森学舎さんで助成金をいただいて、子どもたちと加茂川の生きもの調査ができたことはうれしい。

フリースクールの運営という主軸

法人化にあたっては、ここに主事業として、フリースクールの運営が加わる

もともと、小さな脱線研究所として経営が成り立つようにできないかなとは、ぼんやり考えていたが、別の経緯で、新たな学びの場「エコトーン」の運営を考えるようになったとき、小さな脱線研究所は運営主体としてしっくりきた。

フリースクールの運営は、学校教育でも家庭教育でもない、社会教育の活動である。
フリースクール自体が小さな脱線研究所の活動目的に合致するものであるし、ここでしっかりフリースクール活動が軌道に乗れば、上記のような以前からやりたかったこともやりやすくなるだろう。

そしてなにより、小さな脱線研究所の法人化に、わくわくする気持ちがあったからだ。

課題を越えていく

法人化には、資金が必要だったり、理事が必要だったり、いろいろな課題はあるけれど、
いろいろな方に少しずつ力をお借りすることができれば、今ならひとつひとつ越えられない課題ではないとも感じる。

意外と時間はあっという間なので、この半年がとっても大事な時期だ。

「やさしく ゆっくり すこしずつ」という理念は大切にしつつ、一歩一歩着実に、歩みを進めていきたい。

***

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