【レポート】いきもの調査は楽しい(佐波いきもの調査隊活動報告会2023のこと)
こんにちは。野島智司です。12月になりました。いろいろと焦りがちな時期ですが、どっしりと構えたいものです。
さて、11月23日(木・祝)に「佐波いきもの調査隊」の活動報告会がありました。
「佐波いきもの調査隊」というのは、NPO法人産の森学舎が主催する、エフコープ環境助成金事業として始まったサークル活動です。現在のメンバーは、産の森学舎の中学生7人と小学生1人。平日の午後という時間帯ですが、外部から参加も可能なオープンなサークルです。
もともと産の森学舎のフリースクールで実施している授業「しぜん」から生まれたこの活動ですが、月2回の活動日に私、野島が入っています。
子ども主体で活動してほしいという思いがありつつ、専門家としての立ち位置もあるので、私の立場は「隊長」というと何かしっくりこないのですが、なんというか、調査隊のおとな隊員として活動しております。
とにもかくにも、休耕田にビオトープを作ったり、環境DNA調査に協力したり、川で生物調査をしたり、野草の天ぷらを食べたり、頭も体も使いながら楽しく活動しています。
報告会前半は、調査隊で保守管理している小さなビオトープの見学会。

ビオトープの紹介や、生きものの解説も、隊員の中学生たちがしました。

ビオトープと産の森学舎のあいだの道では、川の飛び石を渡ります。
後半は、活動の報告会。
スライドを使って、これまでの活動の様子を紹介し、見つかったいきもののリストを紹介しました。
活動報告会には、コメンテーターとして九州大学准教授の清野聡子先生をお招きして、子どもたちと対話していただきました。

私からは、佐波いきもの調査隊の活動が始まるまでの経緯について説明しました。この後は、子どもたちによる報告です。
また、「しぜん」の授業として制作したビオトープの植物標本や、「お魚帳」(海の環境DNA調査に協力した成果を、手書きの図鑑にしたもの)も展示しました。

植物標本(写真上)と、お魚帳(写真下)
清野先生からも、子どもたちからの質問に対して、素敵なコメントをいただきました。子どもたちに向けてやさしくメッセージを込めてお話しくださって、とても良い機会になりました。
現代の気候変動の影響を受けながら、この佐波という地域で、子どもたちと活動することの意味について、私にとっても考えさせられるものがありました。

子どもたちとの対話に協力してくださった清野聡子先生(写真右上) ありがとうございました!
自然にかかわる子どもたちとの学びの場で仕事ができるのは、私にとってもとてもありがたいことです。今回の報告会は私にとっても意義深いものでした。
ご参加・ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
ありがたいことに、これを機会に「佐波いきもの調査隊に入りたい」というお申し出もあって、今後の活動がますます楽しみになってきました。
佐波いきもの調査隊の活動はこれからも楽しみながら続けていきます。

いきもの調査は楽しい!
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