【エッセイ】新しい学びの場の構想⑦ フリースクールならぬフリーラボ

名称を、「ナゾマイマイ研究所」(通称:ナゾラボ)にしようという話。
野島智司 2026.08.30
誰でも

前回、うっかり書くのを忘れていましたが、読売新聞さんに私への取材記事が掲載されました。

紙面では、九州・山口版に掲載されています。
NPO法人 産の森学舎さんの講師として紹介していただいており、この「導く 教育現場から」のコーナーでフリースクールの講師が紹介されるのは初めてとのことで、なんだか恐縮です。

この記事が、読んでくださった方の視野を広げることにつながるとうれしいです。

▼これまでの構想①〜⑥はこちら

ナゾマイマイ研究所へ

さて、第7回の今回は、新しい学びの場の名称の件。

前回も少し書いたように、「エコトーン」は理念としては気に入っていたのだけれど、名称としては堅い感じがして、変えようと思っている。

そして、今、頭の中にあるのは次の名称。

正式名称「ナゾマイマイ研究所」
⇨正式名の上には「フリースクールならぬフリーラボ」と入れる。

 通称は「ナゾラボ」

「ナゾマイマイ」は、私のことを以前から知ってる人は知ってると思うけれど、私の創作の架空かたつむりの種名である。

ナゾマイマイ研究所という名前には、生きものへのまなざしと、表現への関心、そして、私自身が学びを深めることで子どもたちの学びを媒介したいという思いを込めている。
そんな場は、結果としてフリースクール的な機能をもつことになるだろう。

表現を大切にしたいということは以前も書いたが、その点、「エコトーン」は理念の表現としては良いのだけど、サイエンスに寄った名称なので、ちょっと物足りなさがあった。
だから、架空のかたつむり「ナゾマイマイ」はちょうどいい存在じゃないかと思ったのだ。
それに、なによりワクワク感がある。

「フリースクール」と呼ぶことで伝わる部分もあるのだけれど、イメージが固定されてしまいかねないとも感じている。何より、「スクール」は本来「学校」であり、一定の型がある。
「ラボ」とすると、学校という型からは外れやすい
通信制高校などを含め、既存の学校に所属しながら通う場としてもしっくりくる。
あるいは社会人が通う場にもなり得ることがはっきりする。

メンバーは研究員

「ナゾマイマイ研究所」とすることで、新たにふくらむ発想もある。

たとえば、参加者は「生徒」ではなく「研究員」ということになる。
それぞれ自分の「ナゾ」(問い)を持ち、探求する研究員として、共に学びを深めていく場と位置づけられる。

法人の名称は、「エコトーン」という法人がすでにあることも考慮して、「小さな脱線研究所」のままが良いのかなと思っている。
「研究所」が重なるのが、ちょっとだけ気になるけれど。

「ナゾマイマイ研究所」としたことで、過去に書いた構想をあらためて見直したら、発想がさらに広がるかもしれない。

自分の研究室という原点

ここにきて、思い出したことがある。
北海道大学の修士課程を終えるころ、考えていた構想である。

それは、街の片隅に自分の「いきもの研究室」をつくること
研究室には、自由に子どもが遊びに来られるようにする。

そのときすでに、自分が遊ぶことで他者の遊びをひらく、「あそびらき」の発想があった。
その構想は、箱崎の「きんしゃいきゃんぱす」への関心につながっていったし、さらには自分で始めた「こうもりあそびば」へと展開していった。

私は、あらためて、そんな原点に帰ってきているのだなと思った。
形を変えながら、「あそびらき」の理念を、そのまま引き継いでいるのだ。

何なら、今までよりも「自分の研究室」には近づいている。
街の片隅というより、森の中ではあるけれど。

ナゾマイマイのこと

ナゾマイマイは、私が糸島に移住したころから制作してきた架空のかたつむりである。
のちに、「へんてこモンスターづくり」のワークショップへと展開するきっかけにもなった。

だんだん売り物として作る傾向が強くなって、モチベーションが上がらなくなっていたけれど、あらためて、もっと自由にナゾマイマイと付き合えたら楽しいと思う。

ナゾマイマイの図鑑を作りたいとか、ナゾマイマイの架空論文を書きたいなどともずっと思っていたので、そういうことにもつながるかもしれない。

⇨昔書いたナゾマイマイのnote https://note.com/maimaikeikaku/n/nb06d4c1d3cbc

みんなで育てる場へ

さて、8月はずっと、このレターに構想を書き連ねるということをやってみた。
文章にして表に出すことで、この名称のように、自分なりに自分の考えを俯瞰して、見直すことができたので良かったと思う。
9月以降も頻度は下がるけれど、構想や進捗状況をときどき書いていきたい。

また、思わぬ人から「楽しみです」「応援しています」と、少しずつ言ってもらえるようになったことが、うれしいし、ありがたい。

来月からは、これらの構想を元に、実現に向けて走り出すことになる。

このフリーラボ構想は一人だけでは実現できないことなので、これを読んでいるあなたにも、もしかしたら声をかけてしまうかもしれない。
ただ、もし「興味あるんだけど、声かけてくれないかな」と、ちょっとでも思っている人がいたら、むしろ自分から声を届けてもらえるとありがたい。

「人見知り」✕「頼み事が苦手」というのが私の課題なので、がんばらなくては…。

そんなわけで、私一人で抱える場ではなくて、みんなで育てる「ナゾマイマイ研究所」にできれば、なによりである。

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